昨日から、娘たちがそれぞれの理由で、家にはいないので早速昨夕、普段ではできないことを試みることにしました。数日前に届いた、PTNAから送られてこられるチラシの中から見つけた〈むかしむかしの素敵なピアノ展〉が外出に」ぴったりだったのでヤマハ銀座店にいそいそと出かけました。
久しぶりでしたので、地下2階に到着したときは、いつもの生活を忘れるほど、ドキッと新鮮な思いでした。ふるい昔の時代にヨーロッパで使われていたピアノなど、真近でみられるのは本当に幸運だと思います。ヨーロッパのあちこちの博物館に、高~い旅行代金と博物館料金を払わずに、よくわかる説明文と生のコンサートでそれぞれのピアノの響きなどを体感できるとは!!
英国にいたころ、チェンバロコースというものを単位として出席させていただきました。2段の鍵盤で・・・バッハを弾いて、音の長さで強弱をつけて練習しました。レッスンはイギリス人の女性のチェンバロの先生でした。
昨日は、チェンバロを基に考案されたクリストーフォリの響きをじかに聞けて、本当に当時の人々になったような気分になりました。素敵なもので、再現力って、真近でライブだとうんと味わえるものですね。 中でもベートーベンの愛用のピアノと同じ型のもの、膝で行われているペダルのようなものを使用すると(ワルトシュタインが演奏されました)あ^^こんな響きをつくるように先生は仰ってらしたのか~と思わず釘付けになりました。金の飾りも、心に残るものでした。ワルターという楽器です。
省スペースで低価格といわれるスクエアピアノ(テーブルピアノ)の音色も何とも楽しい感触でしたし貝殻製の鍵盤のピアノのグラーフはシューベルトの楽興のときが演奏されましたが本当に当初のピアノの響きはこんなだったのか・・と思ってしまう程イメージぴったりの響きで~大感激してしまいました。
エラールのピアノは、素早い連打を可能にした「ダブルエスケープメント」現代ピアノの基礎。そういえば、リストのラ、カンパネラやラベルの道化師の朝の踊りなど連打へのこだわりは演奏者にとっても、本当に肝心だと思っています。おいてあるイヤホンに聞き入ってしまいました。
展示楽器を満喫したあと、1階に戻りグランドピアノとアプライトピアノの切断されているスケルトンの打鍵の作りを観察してきました。物理学的に、精密に作られていること、なかなか興味を持って見ると、奥の深いものです。 伝記でのみ当時をイメージしたり、回想してばかり、そしてテレビなどのみ見ていたのではわからない感激、臨場感が味わえ、自分のための時間を過ごせて、満足したひと時でした。
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