お子さんのピアノ練習で悩んでいる方へ

お子さんのピアノ練習で悩んでいる方からこんな質問を頂きました

 


お子様がピアノを習っていらっしゃる方、どうか教えてください(:_;)
一年生の娘がピアノを習ってるんですが、全く上達しません…
今も一時間以上前から練習してますが、たったの二小節(両手)も弾けません。エレクトーン経験も含めると三年目で、両手で弾いてますが、発表会や新しい曲になるたびギリギリどうにか弾いてきたような感じです。(次の曲を習うと前のは弾けません)
毎回毎回あまりの覚えの悪さに頭を痛めています。
個人ピアノで先生が丁寧に教えてくださってますが、次のレッスンまでに家でも教えないといけないものですか?習ってるのに家でも一つ一つ最初から教えないと全く練習になりません。
練習は毎日やってます。ピアノ習わせてある方、お子様とピアノの付き合い方教えてください。上達するコツや言葉かけなどありますか?
どんどん曲が難しくなるたび頭が痛いです。ちなみに娘はピアノは絶対やめたくないと言っています。

 


こんにちは。ピアノを趣味で,楽しく弾けるように,家で娘に教えている、ピアノの先生です。娘が2人おりまして、長女の方は読書が好き、勉強でもスポーツでも何でも一人でぐいぐい身につけようと自力で努力してゆきます。集中力がある、そう思うのです。こういう子は、進みも早く、やり方によっては何でも弾けるようになる気がします。この子は、気持ちがピアノをそもそも弾くことに関心があり、弾く曲に楽しみ親しみがあると演奏が成功する、と思います。ところが、実際何でもできるがゆえに、時間がないとピアノを全く弾かなくなる傾向があるようです。

 

次女は、1時間以上ピアノを練習していても、たったの2小節(両手)も弾けない、…タイプだと思います。私が、隣に座っていても、力を入れて、本気に指導していても、なかなか進みが悪く、スムーズに弾けるまで、何日もかかってしまいます。そして私も昔、難しい曲中のずっと同じ2小節のために、アドバイスをもとに暗中模索というか~必死に悪戦苦闘して弾いていたにもかかわらず、ちっともものにならないことが、た~くさんあったので、その気持ちがよく分かります。

 

でも、こんな私にもこんな出会いがありました。コンクール、出てみない?と・・・。師事していた先生は審査員でしたので、レッスンで仰られることは、確実なことばかりでした。もう、自分をごまかしてなんていられません。その日から、人が変わったように・・少しずつまともな練習ができるようになったと思います。それが身につくほどの質と量のレッスンを受けることにしたのです。

 

本人にとってどの程度の曲かによりますが、弾ける実力より少し難しめであれば、2小節ちゃんと弾くのは2時間のレッスンを受けていても難しいといわれていますし、そんなこともあるんじゃないかな~と思います。一生懸命、弾けないのに1時間も同じところをさらうのですから、やり方さえ分かってしまえば、本当に上手になるように思います。ただ弾き方、さらい方、を間違えないように~。やり方ですが、日々の練習が目に見えるように、どこを、どんなことを注意して、何回、どんな速さで弾いたかノートに書いておくとよいと思います。本人が納得して弾けていく~そんな理想の練習方法が身につくように指導してあげれるといい・・・そう思います。弾ける実力より少し易しめであれば、もうちょっと楽に弾けるようになります。

 

ぎりぎりに曲が仕上がる・・・これも私自身今でも、よく失敗することの一つだと思います。弾く曲に対して、本番へ準備練習不足なわけですから、当然人前で弾くには難しい仕上がりになってしまいます。少しやさしめの曲ならば、ぎりぎりに感じたりしないでしょう。
覚えの悪さ…これは言うまでもなく、まだ覚えていない~の一言に尽きてしまいます。私自身も、覚えるまでってどの位?とか言って、ものになる位、覚えなかったものですから、その苦労、仕上げの情けなさ、よく分かります。まず、色鉛筆で強弱の色分けをしたり、テンポはメトロノームで必死にあわせて弾くようにし、速さを覚えるとか・・・レッスンでの注意ごとは、もう一度目を通す、ではなく、実際正しいとされるそのものを覚えるまで何回、何十回、何百回、何千回・・・しまいには、(毎日これを実行すると覚えるので)、繰り返しをしたらいいのです。
家でも教えなければなかなか上手にならない・・ちっとも弾けるようにならない~なんてこと、私も沢山経験があります。家でも教えないと当然そうなってしまいます。少なくとも、まずはレッスンをビデオか何かに録画して、きちっとレッスンの復習を反復したり、一緒にレッスンを受けて楽譜のコピーにきちっと書き込んで家で一つずつ、適当にならないように・・繰り返して弾きます。習っているのですから、家で一つ一つ丁寧に最初から教え込ませる必要があるのだと思います。上達するコツや言葉かけ、あります。おそらくその時々ぴったりしたコツや言葉が・・・まずそう思っていただくのが大切です。